新任マネジャー必読!『新1分間マネジャー〜部下を成長させる3つの秘訣〜』を読んでみた

読書
毎日1分間、手を止めて部下や同僚の顔を眺めてみよう。
彼らこそが、最も大切な資源であることを思い出そう。
 

こんな一文からこの書籍は始まります。

後輩ができ、自分のチームに新人が配属されたけど、「会社から教育に関するマニュアルも、支援もなにもない!」そんな時に出会ったのが「1分間マネジャー」だった。

この本が優れているところは、「1分間」というキーワードでシンプルな解決方法を提示してくれること。

こんな人に読んで欲しい

新任のマネージャーは必読と言えます。

そして部下や後輩側の立場の人も、自分の新人や上司がこの本を読んでいたら読むとよいでしょう。
お互いに「これから何をしようとしているか」を理解していることで、より高い効果を得ることができる。

ちなみに、世界を牽引するエクセレントカンパニーで導入され、実践されています。

まさに、世界のトップマネージャーやリーダーのバイブルとなっている1冊と言える。

この「1分間」シリーズが世界中の人に愛され続けるのは、すべて物語であることにある。

また、1冊150ページほどの薄い本なので読み始めれば1時間もせずに読み終われることが特徴だ。

ぜひ、小説を読むようにワクワクした気持ちで読んでもらいたい。

秘訣1:1分間目標

  1. 明確な目標を立てる
  2. 正しい行動とはどのようなものか見せる
  3. 目標を1ページに1項目ずつ書き出す
  4. 素早く、でも頻繁に目標を読み返す
  5. 自分の行動を振り返り、目標と一致しているかを確認するよう奨励する
  6. 一致しない場合、行動を切り替えて成功を達成できるように促す

 

目標設定が一番時間がかかるが非常に大切で、目標設定が明確ではないと後から問題が生じる。

目標は立てたまま評価面談まで放置することは絶対にいけない。それでは成長することはできない。

目標については毎日読み返しをさせ、現在の進捗をチェックするように促す。
そして、現在の行動が目標と一致していない場合には、行動を切り替えるように促す必要がある。

道を間違ったことに気づかずに進んでいても目的地にいつまでも到着できない。
マネージャーはカーナビのようなもので、間違った道を進んでいたら、そのことを気づかせる必要があるということだ。

 

秘訣2:1分間称賛

  1. 行動をほめる
  2. すぐに、具体的にほめる
  3. どれほどうれしく感じるかを伝える
  4. 少し間を置いて、部下にも満足感を味あわせる
  5. さらによい仕事を続けるよう励ます

 

褒めるタイミングはすぐにおこなう。

業績評価面談のタイミングでは遅すぎる。

また、ほめるときはどこが正しかったのかを具体的に伝える。

そして、

ほめる際は「Iメッセージ(自分を主語にしたメッセージ)」で褒めることが大切

「君がこんなことをしてくれて、私はすごく助かったよ」といった風に褒めること。

そして同じことを続けるように激励することと、君を信頼しているし、その成功を援助することをはっきりと伝えましょう。

この辺りはコーチングとも通じる内容になりますね。

秘訣3:1分間修正

  1. 協力して目標を明確化する
  2. 事実関係を確認する
  3. ミスをすぐに検証する
  4. どれほど懸念しているかを伝える
  5. 少し間を置いて、部下にも不安を味あわせる
  6. いつまでも引きずらない

 

以前の「1分間マネジャー」では、3つめの秘訣は「1分間叱責」だった項目です。

刊行当初はトップダウン型のリーダーシップが主流であったため、「1分間叱責」が有効だったと言える。

今や、すぐれたリーダーシップは、部下と一緒に歩んでいく協調型へと様変わりしました。
それに伴い、時代に合わせて内容が修正されたようです。

1分修正はなるべく早く行う必要がある。時間が経ってからではダメだ。

1分間修正は、まず事実を確認した上で、一緒にミスを振り返る。

ここでは決して「叱責」をしてはならない。部下はあなたの元を去るだろう。

あくまでも一緒にミスの内容を振り返り、具体的に検証を行うことだ。

そして、部下のミスと、その結果が及ぼす影響について、自分がどう思っているかを伝える。

少し間を置いて、自分のミスと向き合わせる。

間を置いたら、「ミスは避けられないが取り返すことはできる」こと、自分は信頼していること、人間として評価していることも伝える。

なぜ1分間目標で成果があがるのか

これは1分間称賛と1分間修正が大きいと言える。

人は褒められることで伸びますよね。
とくに覚えたての段階ではほめることが大切。

子育てもそうですよね。
子供が初めて言葉を発したら、きっとすぐにほめますよね?
これがよい例ですね。

1分間修正はこまめにフィードバックを与えることができる。
これによって、誤った行動を繰り返すことが防げる。

また、一度にたくさんのフィードバックもするべきではない。

相手が混乱してしまいます。

そして1度フィードバックしたことを何週間、何ヶ月も後になって再び指摘することもいけない。
非難したい気持ちはわかりますが、それは部下のためになりません。

「何をするか」「どのようにするのか」「なぜするのか」を伝えることも大切

「自分のチームに新人が配属されたけど、どうやって教育すればいいのだろうか?」と悩む人は少なくないと思います。

会社によっては、しっかりとした教育制度があるかと思いますが、そういうものがない会社って意外と多いです。

そんな時、自分で書店を見て回ったり、ネットで検索したりしますよね。
OJT,コーチングなど一緒にこの「1分間」シリーズも読んでみてはどうかなと思います。

あと、これは個人的に思っていることですが、何かを教える時に「何をするか」「どうやってするか」を教えることは普通ですよね。

でも、ここに加えて

「なぜそれをするのか」

を一緒に伝えましょう。

IT業界の話で恐縮ですが、ただのプログラマー(PG)やシステムエンジニア(SE)を育てようと思ったら、「何をするか」「どうやってやるのか」を伝えるだけで十分です。

ただ、リーダーやマネージャを育てる場合は、「なぜするのか」という背景も一緒に伝えるようにしましょう。

今回紹介した書籍