人生であらゆる成功を手に入れるのに必要な才能は「非凡な才能」や「生まれ持った能力」なのか?
もしそうだとしたら、生まれ持った才能が無い人や、平凡な人は成功することを諦めなければいけないのか?
否。あらゆる成功を手にいれるのに必要な才能は「GRIT(やり抜く力)」である。
どんなに非凡な才能を生まれながらに持っていても、途中でやめてしまっては成功することはない。
今回は「GRIT(やり抜く力)」とは何かについて語られているやり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につけるについて紹介しようと思います。
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Contents
こんな人に読んでほしい
- 成功するには生まれ持った才能がなければいけないと思っている人
- 途中で投げ出してしまう自分が嫌で変わりたいと思っている人
- 熱意と考え方だけでは結果は出ないと思いっている人
- 自分の後輩ですぐにあきらめてしまう子がいる人
- コーチングを生業にしている人(勉強している人?)
GRITとは何か?
「不屈の精神」「根性」「闘志」などと訳されるようです。
いま、育児においてもGRIT力が注目されており、子供の成長や成功のためGRIT力を育むことがブームになっているようです。
では、GRITとは何か?どう言うことか?を僕なりの解釈で話そうと思います。
システムエンジニアAさんとBさんを例えてみます。
AさんとBさんはC言語というプログラミング言語の勉強を始めました。
二人とも最初は順調に進んでいたのですが、「ポインタ」に差し掛かったところで、急に内容がわからなくなってしまいました。
Aさんはわからなくなり、やる気もなくなったので、そのままC言語の勉強をやめてしまいました。
一方Bさんはというと、周りの人に質問したり、調べたりしてなんとか「ポインタ」を理解でき、そのまま勉強を続けて行きました。
ものすごくマニアックな例になってしまいましたが、
物事に取り組むと目の前に困難や障害(=壁)が立ちはだかることがあります。
この壁を前にしても歩みを止めるか、それとも立ち向かって行くか。
この時の行動がその人の「GRIT力(やり抜く力)」の高さがわかると言うわけです。
※例えのAさんとBさんでいえばBさんの方がGRIT力が高い
一般的な例でいえば、「子供がお菓子の瓶の蓋を開けようとしたが開かない時に、すぐに諦めてしまうのか、頑張ってみるのか」みたいなことをイメージして頂けるといいかもしれません。
また、会話やコミニュケーションにおいても、GRIT力の高さは測れるのかなと個人的に思います。
あの手この手でなんとか伝えようと努力するか、「もういいよ!」と匙を投げてしまう人なのかでも測れそうです。
成功するには才能ではなく努力と熱意が大切
成功するには才能ではなく、努力と熱意が必要だと著者は語っています。
特に「努力」がとても重要になってきます。
以下を見ていただきたい。
才能×努力=スキル
熱意×努力=達成
このように努力は2重に重要だとされている。
才能があっても努力しなければスキルは身につかないし、熱意だけあっても努力をしなければ達成もできないわけです。
稲盛和夫氏も同様のことを語っている!?
本を読み始めて最初に思ったことは、稲森和夫氏の著書で定義されている「人生、仕事の結果」と似ているということ。
人生、仕事の結果=考え方×熱意×能力
この方式の「考え方」と「熱意」がGRIT(やり抜く力)に相当するのではないでしょうか。
たとえ「能力」だけ高くても、それを最大限に引き出すには「考え方」や「熱意」が必要になる。
逆に「能力」が低くても、「考え方」や「熱意」が高ければ結果が出ると言うことが言えるのではないでしょうか。
やり抜く力を伸ばすには?
やり抜く力は伸ばすことも可能で、そのためには自分自身の興味を結びつける必要があります。
「でも誰だって、自分が本当に面白いと思っていることでなければ、辛抱強く努力を続けることはできません。」
〜中略〜
好きでなければ上達できるとは限らない。努力をしない限り、上達することはない。だから多くの人は、好きなことをやっても全然上手くならない。
確かにその通りだと思います。
好きでないこと、興味のないことはどうしても続かないですよね。
新人育成に携わっているのでよく分かります。
本人たちがそれに興味を持っていないと、「義務感」「やらされている感」ばかりが先行して途中でやめてしまいます。
もちろん、どうしてもやらなければいけない場合もあります。
その際は、どうしたらいいのか?
私は以下の2点だと思っています。(ほぼ1点ですが)
- 出された課題と自分の目的の交差点を見つける
- その課題の先にあることを考える
誰かから出された課題をするとき、どうしても「木を見て森を見ず」状態になってしまいがちです。
この際、「与えられた課題が何の役に立つのか?」「誰の役に立つのか?」を考えるようにしてみるべきです。
出された課題は、あくまでも「手段方法」の一つであることが多いです。
それ自体を目的のように捉えないようにしたいですね。
プログラミング言語はそのいい例です。
プログラミング言語は手段で、目的はシステムを作ることですよね。
英語もそうですよね。あくまでもコミュニケーションの手段であって、英語を勉強すること自体は目的ではありませんからね。
やり抜く力を外側から伸ばすには?
新人育成をしたり、コーチングを勉強しようと思っている自分には最大の課題です。
以下が大切かなと思っています。
- 目標設定と達成を繰り返す
- 最後までやり抜くことを身につける
- 目的と目標をしっかりと話し合う
本人の成長を促すには、内側から溢れる情熱が大切です。
まだ「これだ」と言うものがない場合は、以下の質問を自分自身に質問してみると良い。
- 私はどんなことを考えるのが好きだろう?
- いつのまにかよく考えているのはどんなこと?
- 私が本当に大切に思っているのはどんなこと?
- 私にとってもっとも重要なことは?
- なにをしているときが一番楽しい?
- これだけは耐えられないと思うことは?
少しでも興味のあることを積極的に試してみて、上手くいかなかった場合は取り消したって構わないのだと。
さいごに
僕の中で今でもすごく鮮明に覚えている言葉があります。
それは、あだち充さんの漫画「H2」で雨宮ひかりが語った言葉です。
「ハッキリ見えるといいのにね。」
「自分の限界――」
(中略)
「大丈夫よ。」
「ほとんどの人は手前に線を引いてるんだから。」
「本当の自分の限界よりも……」
「その一歩先の自分の可能性に気づかないまま」
「――ね。」
(雨宮ひかり)
自分には才能がない最初からやらない人、途中であきらめてしまう人は、実はまだ自分の才能に気づいてないだけなのかもしれませんね。
僕も興味を持ったことには積極的に試してみようと思います。
今年ははロードバイク、コーチング、マネジメントを。
今回紹介した書籍
TEDの動画
以下、TEDの動画になります。
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